Nanna Ditzel
ナナ・ディッツェル
1923 - 2005
1946年、工芸学校卒業。1946年にヨルゲン・ディッツェルと共に自身の事務所設立(1961年ヨルゲン・ディッツェル没)、永年にわたり独自のデザインを展開、今日もなお、若々しい作品と独自の色彩感覚あふれる作品で活躍する。
織田憲嗣氏著「デンマークの椅子」より引用
女性ならではの視点で、多方面にわたり活躍
ナナ・ディッツェルは、1950年代のデンマーク家具デザインの黄金時代をフィン・ユール、ハンス・J・ウェグナーらと共に築き上げた北欧を代表する女性デザイナー。ナナ女史は、家具デザインはもちろん、インテリア小物、ジュエリー、テキスタイルなど、多方面にわたり活躍し、その活動には数々の名誉ある賞が与えられました。彼女は、常に新しい素材に興味を示し、時にはアーティストとして、時には職人のように、様々な物からインスピレーションを得、女性ならではの視点で、美しく機能的な形へと変貌させました。
アクセサリーのドローイング
ナナ女史デザインのベビーチェアに座る双子の娘VitaとLule
Kvadrat Hallingdal
- Production -
キタニは、その製作技術の素晴らしさから北欧家具の巨匠たちに高い評価を受け、イプ・コフォード・ラーセン、ナナ・ディッツェル、ヤコブ・ケア、シグード・レッセルなど、現在、5人のデザイナーの作品製作ライセンスを取得し、卓越したクラフトマンシップで復刻しています。ナナ・ディッツェルは、2002年11月にフィン・ユール夫人のハナ・ウィルヘルム・ハンセンさんと来日し、キタニ『知の再生2』展示会でテーブルトークを行いました。
女性らしさがにじみ出る、不思議な魅力 「ND-01」 1952年デザイン 1952年に製作・発表された、ナナ・ディッツェルの初期のデザイン。背の部分はすり鉢状のカーブをつくり、どの方向から背をあてても優しく支えてくれるデザインとなっています。このカーブは一見シンプルでありますが、女性が座った場合には、自然と女性らしさがにじみ出るような、不思議な魅力をもっています。また、高度な曲げ木加工技術でつくられる後脚が、この椅子のエレガントさを一層引き立てています。 ND-01 W790×D680×H675 SH380
デザインセンスが存分に表現された エレガントな寝椅子 「Chaise Longue」 1951年デザイン ナナ・ディッツェル28歳の時のデザイン。デザイン当時は製品化されなかったこのシェーズロングを、2007年、ロゴバ大阪を皮切りに日本で行われた『ナナ・ディッツェル追悼展』を記念して製品化。当時の原寸図を元に製作、28脚限定生産。 ND-07 W1400×D820×H660 SH380
デンマークのフレデリシアで1911年に創業した家具会社が前身。デンマーク国内の新人デザイナーの発掘にも定評があるそのフレデリシア社のコレクションには、ボーエ・モーエンセンやナナ・ディッツェルなどといった、デンマークデザインを国際的な躍進へと導いた著名デザイナーたちによるモダンクラシック家具と、革新的な成長を続ける近代デザインが集結しています。
ナナ女史の代表作 「Trinidad Chair」 1993年デザイン 南米トリニダードトバゴの伝統的な透かし彫りからインスピレーションを受け、デザインに取り入れたことからこの名前が付けられた。扇形の座面と背もたれに彫り込まれた透かしは、無数の美しい陰影を作り出す。
トリニダードチェアの前身、ファンチェア
1952年、山川ラタン製作所として東京都大田区に創業。2009年に、現在のヤマカワラタンジャパン株式会社となりました。 北欧を代表するデザイナー ナナ・ディッツェルのハンギングエッグチェアのライセンスを取得し製作しています。 ヤマカワラタンの籐家具は、すべての工程が手作業で行われています。
ナナ・ディッツェルが1957年にデザインしたハンギングエッグチェアは、空間にリゾート感とやすらぎを提供し、包まれる感覚、独特の浮遊感を味わうことが出来ます。屋内用の本体には100%天然のラタンを、そして屋外用の本体には高品質な樹脂を用い、一点一点丁寧に手作りされています。 W850×D700×H1200 エッグチェア用スタンド W975×D990×H1930
1899年、デンマークの海に近い街ギズステズで設立。当時はマットレス専門メーカーでしたが、北欧デザイン界に多大な影響を与えたハンスJ.ウェグナーのデザインに、革新的な技術開発で応え続けたことで、北欧を代表する家具メーカーとなりました。